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Teacher

愛犬のあみぐるみ作家・教室主催の眞道 美恵子のご紹介

講師・書籍紹介

プロフィール


眞道 美恵子

眞道 美恵子 Mieko Shindo

1961年生、長野県出身、多摩美術大学日本画科卒
子供のころから、絵を描くことや手芸が大好き。
大学卒業後、大手繊維会社のホームインテリアのデザイナーとして勤務。
出産を機に退社、3人の子育てに専念。
子供が小学校在校中は、ボランティアで造形教室を10年運営。
子供たちに、物作りの楽しさを伝える。
子育てと介護がひと段落して、トイプードルを家族に迎え入れる。
得意だった編み物で、愛犬のあみぐるみ制作を始める。
口コミでオーダー制作の依頼がはいり、2013年よりブログでの受注開始。
2016年より、あみぐるみ教室開講。
毎年3月に個展を開催。

書籍紹介

【もふもふしたくなるあみぐるみにゃんこ】

抱っこしたくなる あみぐるみワンコ

犬が苦手だった私が、愛犬のあみぐるみ作家になるまで

愛犬のあみぐるみ作家として9年が経ちました。
少し長くなりますが、あみぐるみ作りにどんな思いを込めているか、お読みいただけたら幸いです。

実は…..小さい頃から犬が苦手でした。

幼い頃家で飼っていた「クロ」という犬には吠えられるばかり。
お隣のアメコカの「ベル」に優しく話しかけても、仲良くしてもらえません。
おまけに私が小さい頃には、野良犬もいて、小学校の行き帰りに追いかけられる。
そんな怖い思いばかりしていました。

その一方で、賢い犬との暮らしにあこがれていました。

名犬ラッシー、警察犬カール、太郎・次郎、パトラッシュ、ジョリー
困った時にいつも助けてくれる、スーパーマンのような犬たち。
あんな相棒がいたら、どんなにいいだろうと、憧れていました。
 
でもでも犬には好かれないし、怖いし、私には犬との生活は縁のないものと思っていました。
そんな私が、愛犬のあみぐるみ作家として活動するようになるまでのお話を聞いて下さいね。 

買えないものは作るしかないと思っていた10代の頃

私には姉が二人います。
おねえちゃんたちの持っているの、していること、読んでいるもの、すべてが憧れ。
雑誌「セブンティーン」や「女学生の友」をドキドキしながら盗み読み。
原宿ってどんなワンダーランドなのだろうと想像を膨らませていました。

しかし雑誌に載っているような、かわいい雑貨や洋服は田舎町では売っていません。

買えないものは作るしかない。

自分で身に付けたい一心で、姉たちに教えてもらいながら、洋裁と編み物に夢中になりました。
スキー教室に参加するためにセーターを編んだり、修学旅行に行くためにタータンチェックの巻きスカートを作ったり、目的とは違うことに夢中になっていました。

スコットランドのキルトスカートが欲しくて、苦心して作った思い出の1枚です。
柄合わせから、革のストラップ付けまで大変だったけど、出来上がった時の嬉しさはひとしおでした。

手芸が好き!と言えなかった学生時代

絵を描くことも好きで、中学、高校と美術部で活動していました。
高校の美術の先生が日本画家でいらしたこともあり、日本画科を目指すことにしました。

でも絵を描く時間より、手芸をしている時間がもっと好き。

しかし手芸は「趣味」と思っていたので、勉強に身の入らない高校時代は、いつも劣等感を抱いていました。
 
高校3年生になったら、好きな手芸も封印することになりました。
美大受験のために、東京の夏期講習も参加しましたが、勉強足らずで1年浪人することに。
 
1年間通った新宿の予備校には、朝6時に家を出て、早くて夜8時、受験間際は終電で帰ることもありました。
その時教えてもらった、デッサンや着彩画は今でも物作りの基礎となっています。

一日中絵を描き続けた浪人時代の1年間がなかったら、今の私はないと思っています。
 
頑張った甲斐あって、多摩美術大学の日本画科に合格しました。
しかし、せっかく入った美大で他の友達の絵に対する集中力の違いに気が付きます。
学校の課題を提出するだけで精一杯。
時間を忘れて絵を描き続けるということができません。
 
「画家になりたい」と言ってはいましたが、それほど情熱が傾けられないのです。
同級生が夢中になって絵について語るのを、どこか遠い話のように聞いていました。
 
それよりも、セーターを編み、好きな洋服を作っていると何時間でも続けられる。
独学でしたが、ジャケットやスーツも作れるようになっていました。
気が付いたら朝になっていた、ということも度々ありました。
 
東京での大学生活が始まったのに、田舎者の私は、原宿は恐れ多くて行けません(笑)
それに日本画は画材代がとてつもなくかかります。
おしゃれしたくても、洋服代にお金をかける余裕はまったくありません。
 
学生時代に住んでいた下北沢で、生地やさん巡りをするのが楽しかった!
 
今にして思えば、作ること自体が好きだったのですね

そんな気持ちにだんだん気が付いて、友人の多くは大学院に進んだり、美術教員になったりする中、繊維会社のデザイン企画室に就職することになりました。

物作りを1から教えてもらったOL時代 

配属されたのはホームテキスタイル部門。
テーブルクロスから、キッチン周りの小物、ギフト商品の企画デザインでした。
 
商品のコンセプト作りから、デザイン、販促、店頭でのディスプレイ、展示会の運営まで、全てを学ばせてもらいました。
 
バブル全盛の頃、ヘレンドやロイヤルコペンハーゲンなどの輸入食器が日常でも使われるようになりました。
テーブルコーディネートも、雑誌やイベントなどで取り上げられるようになりました。
 
華やかな時代に、いろいろなお仕事をさせていただいたことを、ありがたく思います。
 
会社員時代も手芸が好きで、結婚式のウエディングドレスや二次会用の白いスーツも自分で作りました。
 
企画室には10年勤務させていただきました。
だんだんと責任のある仕事を任されるようになると、プレッシャーも感じます。
大量に作って大量に売るということが、果たして自分に向いているだろうか?と悩み始めました。

子育てを通して感じた、絵を描くこと、作ることの喜び 

「仕事をやめて、好きなもの作りの道を見つけたい」と上司に伝えた頃、時を同じくして子供を授かりました。
それからは赤ちゃんのドレスから始まり、子どもたちのために作ることに夢中になりました。
初誕生には、手作りの洋服で記念写真を。
通学バッグや娘の洋服作りなども、楽しかったですね。
子どもが寝ついてから、夜中に一人作業する時間がなによりの気分転換になりました。
 

 
また、子供たちが通う小学校で、放課後子ども教室事業がスタートすることになりました。
地域の大人たちが、放課後の子どもの居場所を作ろうという活動です。
その活動に参加することで、子供たちに自由に絵を描く場所と作る時間を作りたい、という夢がかないました。
目指したのは、大人の批評は一切しない、描き方を指示しないという造形教室です。

絵を描くのが苦手(きらい)という方の多くが
「子供の頃、へたと言われてそれ以来描きたくない」
「絵の才能が全くない、上手く描けない」
とおっしゃいます。

果たして本当にそうなのでしょうか?
もともと上手な絵ってどんな絵でしょうか?
絵を描くのは自分の気持ちを目に見える形にすること。
自分の気持ちを手に伝えて、表現すること。
描けない気持ちも味わい、むしゃくしゃして紙を破ってもいいのです。
 
自由な物作りができる教室は、子供はもちろん見守る大人にとっても、楽しい場所となりました。

大勢のボランティアスタッフに応援していただいて、10年間の教室開催は約200回。
延べ600人超の子供たちと描く楽しさと作る喜びを分かち合うことができました。
 
子育てを通して、自分の中にある絵を描くこと、作ることの喜びの根本を見つけることができた貴重な経験です。
 

父母を見送って、新しい家族との出会い

子育てやボランティア活動と並行して、遠距離介護もありました。
私が42歳の時に母が倒れ、父の老々介護が始まったのです。
姉たちと交代で帰省しました。
 
近所でも評判の仲の良い夫婦だった二人。
献身的な父の介護で、6年間二人で頑張ってくれました。
しかしそれも限界となり、母が姉のもとへ引っ越すことになりました。
 
一人暮らしとなった父にもまもなく病が見つかりました。
治療を兼ねて私の住まいの近くのケアハウスに移ることに。
長年の緊張から解放されたのか「毎日眠れることが幸せ」と言いながら、そのまま3か月で逝ってしまいました。
 
しかも離れて暮らしていた母も、体調が急変して手を取るように一緒に旅立ってしまったのです。
 
深い絆で結ばれた二人。
偶然ではない、二人の意志を感じた大きな出来事でした。
 
その年は東日本大震災が起きた2011年。
震災の混乱の中、無事に両親を見送ることができました。
すべてが終わって、突然訪れた何もない時間と空間。
 
いままで張りつめていた緊張の糸が切れ、いいようのない不安に包まれました。
そんな時「犬が飼いたい!」と言い続けていた娘の希望を、かなえてあげたい気持ちになったのです。

その時も犬は苦手でしたが、新しい命を感じるものが無性に恋しくなりました。
 そして縁あって、トイプードルのもんちゃんが家にやってきます。

犬という不思議な存在

もんちゃんと暮らすようになって、犬が苦手だとか、怖いとか言っていられません。

犬との暮らしは初めてなので、戸惑うことばかり。
とりわけ畳の上での粗相が続き、掃除をしてもしても追い付かなった時には、迎え入れたことに後悔の念も。
 
もう我慢の限界!と思った時、犬であることを忘れてもんちゃんにこう言いました。
「あなたがここでおしっこをすると、本当に困る!このままだったら、家族として一緒に暮らしていけないよ!あなたも協力してくれないと!」
と顔を向けて、目をしっかり見て、真剣に伝えたのです。
 
そうしたら、その日からトイレに行くようになったのです。

私の気持ちが伝わる。
 
犬はそれをわかって行動している。
今までの行動にも意味があったのですね。
犬にはすごい能力があるんだ!と初めて思いました。
 
喧嘩をしたら、中に割って入り、
応援が必要だと思う家族に寄り添い、
ときに甘え、守り、言葉がなくても心を通わせられる。
今でも私の仕事が深夜まで続くと、必ず隣で待っています。
 
小さな体全身で応えてくれる、不思議な存在。
もんちゃんが犬の素晴らしさを教えてくれました。

いままでの経験がジグソーパズルのようにつながった犬のあみぐるみ作り

作る楽しさ、出来上がる喜びを味わっていただくことを大切にしています。
いままで自分が作ってきた物と時間。
すべて自己満足で終わっていたと思っていました。

ところが、犬のあみぐるみ作りを始めたことで、いままでバラバラだと思っていた私の経験がすべてつながりました。 
小さい頃から続けてきた手芸、絵の勉強、会社員時代、子育て、造形教室、家族、犬との出会い
そして作ることの喜び、作品に込める思い。

ジグソーパズルのピースが組み合わさって、自分のしたかったことが一枚の絵となりました。
今まで与えていただいたすべてが集まってできた、犬のあみぐるみ作り。
 
感謝の気持ちを一杯詰め込んで、みなさまのお手元にお届けします。
愛犬のあみぐるみが、小さな幸せをお届けできますように

主な活動

2015.12
ハンドメイド作品展(トレマーガ展)初出品
2016.03
monpuppy展開催(第1回)
2016.04
吉祥寺教室開講
2016.12
ハンドメイド作品展(トレマーガ展)出品
2017.03
monpuppy展開催(第2回)
2017.06
銀座教室開講
2017.12
ギャラリー銀座イベント
2018.03
monpuppy展開催(第3回)
2018.11
ハオ誌上ギャラリー&グループ展参加
2019.03
monpuppy展開催(第4回)
2019.12
ハオ誌上ギャラリー&グループ展参加
2020.03
犬のあみぐるみ眞道美恵子展~毛糸のお人形が運ぶ小さな幸せ~(第5回個展@ギャラリー銀座)

あみぐるみオーダー製作数 200体以上
あみぐるみ教室 参加者数 180名さま

日本生涯学習協議会監修・認定
かぎ針編みクロッシェカフェ認定インストラクター

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